この記事では、奨学金の制度を実際に利用して約9年の時を経て完済した筆者の実体験をもとに支出参考例を載せて簡単にまとめています。
奨学金って知っていますか?存在は知っていても、奨学金に頼ることのなかった方には縁のない話でよくわからないなと思っている方はいらっしゃるのではないでしょうか。
奨学金とは?
学生が学ぶために使うお金を借り入れることのできる制度です。給付型と貸与型のものがあり、貸与型であれば、将来的には必ず返済の義務が発生するお金となります。貸与型には第一種(無利子)と第二種(有利子)があり、第一種の枠に入るのは狭き門です。
実際私も借りていたのは第二種(有利子)で、借り入れた元本の金額に利息が乗った総額を支払うといったもの。元本だけでないので、少し割高に感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。ですが、利息の利率が低めに設定されており、借り入れる身としては優良物件だと考えられます。
実家暮らしで発生する支出参考例
実家暮らしであれば発生する項目は大体こんな感じではないかなぁ?と。実体験をもとに収支や環境設定等を少し変更して例を作ってみました。
収入や家庭の方針、人によって運用方法などは異なるとは思いますが、このぐらいかかる可能性があるんだなー程度にチラ見していただければと思います。
=返済時に発生する支出の参考例=
<参考例の環境設定>
- 社会人2年目
- 地方実家暮らし(WiFi環境有り)
- 手取りの給料が14万円(賞与は含めない)
- 通勤のために軽自動車を購入*1
- 奨学金の月額返済額は1.5万円
<1か月に予想される固定支出>
- 実家に入れるお金:3万円
- 携帯料金:1万円
- 軽自動車のローン:1.5万円
- ガソリン代:0.7万円
- 車の保険:1万円
- 生命保険:1万円
◆合計支出=9.7万円
(固定支出8.2万円+月額返済額1.5万円)
◆自由に使用できる金額=4.3万円
この参考例の支出の場合であれば、自由に使用できる金額は4万円程度。賞与(ボーナス)も別途自由に使えると考えれば、奨学金を返済しながらでも貯蓄や個人年金といった資金運用をすることも可能かなと。
ただ、お化粧品といった美容費などその他の何かが固定費として追加で加算される場合もあるので、自由な金額はもうちょっと減ってしまうかも・・・。
その他、車検など大きな支出として一気にかかる費用や急なけがや病気のために備えておくことも考慮してみてください。
参考:家に入れるお金、平均はいくら?実家暮らし社会人のお金事情&金額の目安をFPが解説! | マネタス【manetasu】
参考:車のローン!月額の相場はいくら?無理のない回数とは (drivefactory.jp)4
参考:維持費を圧迫するガソリン代!節約のカギは燃費の良い車選びとエコ運転!|車買取・車査定のグー運営
繰り上げ返還で完済を選択した理由と小話
人的保証の連帯保証人+保証人の欄の中に既婚者である兄の名前があることをふと思い出したことからはじまります。
借り入れたお金を踏み倒すなんてことはするつもりは全くありませんが、もしものことがあったときに…と思い、パートナーに相談し残額を全額繰上返還することに。
結婚してすぐは急な出費があるかもしれないと、まとまった金額が手元に欲しかったので月々ゆっくり支払っていたのですが背に腹は代えられません…!
ちなみにですがパートナーには、奨学金がある旨は事前に伝えていました。独身の時に貯蓄していたお金で返済すると結婚前に約束(繰上返済できるだけの貯蓄は一応はありましたので、パートナーから完済をということであれば即完済するつもりでいました)しており、今回の支払いはそこから捻出しています。
一気にまとまった金額が減るのは痛手ではありますが、先に支払った期間分の利息の支払はなくてよくなり、返還額の総額が下がるということはありがたいことでした。
奨学金を借りるということは悪いことではない
むしろ必要経費です。けれど、貸与型であればいつか返さなければならない借りているお金であるということは忘れないでください。
奨学金として借入れた金額は、未来の自分の負担になる可能性があることは覚悟してくださいね。
また、結婚時に問題になる可能性だってあります。そのときには、パートナーと奨学金をどうするかといった話をしておくことはとても大切ではないかなと。(少なくとも私の場合は奨学金が残っていたのでパートナーに話して返済の方向性を示しました)
お互いの落としどころを見つけましょう。未来にはもっとたくさん費用もかかってくる可能性がありますからそこもよくよく考えて。
学生の時には簡単と思っていた月々1.5万円。
この金額は実際に支払ってみると重たいものだったんですよね。未来の話すぎて、未経験の方には想像がつかないかもしれないですけども…
さいごに
完済すると返還完了証が届きます!
借入金額240万円+利息、無事完済しました!
すごく達成感があります。
私が学校に通うために奨学金の制度を利用させていただき、本当に感謝しています。
やっと肩の荷が下りた。。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
*1:地方では車が必要な場合が多い